がんの第4の治療法|身体のしびれや麻痺は脳梗塞|この40年で約8倍

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がんの第4の治療法

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がん免疫療法のメリット

人の体は、病原体などの外敵から免れるための能力を持っています。これが免疫力です。この免疫力を高めてがんを治療する免疫療法が注目され始めたのは、1960年ごろでした。丸山ワクチンなども、このがん免疫療法です。1970年代になるとサルノコシカケ科なども、免疫力を高める抗がん剤として承認されました。しかし効果は乏しく、今では怪しい治療というイメージでしょう。これらが上手くいかなかったのは、免疫にはアクセルとブレーキがあって、アクセルが空ぶかしになっただけだったのではないか、と考えられました。そこでブレーキに注目し、ブレーキを弱めたり解除したりして免疫を再活性化させたのが、免疫チェックポイント阻害剤です。CTLAー4やPDー1といたんぱく質を制御すると、免疫細胞ががんを攻撃し始めました。PD-1を阻害するオプジーボは、2014年に世界に先駆けて日本で発売され、CTLA-4を阻害するヤーボイは、2011年に実用化しました。これらの免疫チェックポイント阻害剤は、当初は悪性黒色腫のみに適応されていましたが、その後肺がんでも使われています。今後適応となるがんの種類は追加されると見込まれています。

問題点やデメリットも

これらの免疫チェックポイント阻害薬は効果が非常に高いのですが、問題点やデメリットもいくつかあります。1つは、超高額であることです。オプジーボは、体重60kgの患者さんが1回の投与で約133万円、2週間ごとの投与で1年間で約3500万円になります。この薬を使う人が多くなると国内の医療費が持たないと、社会問題にもなっています。2つ目は、免疫チェックポイント阻害剤をいつまで投与すればいいのかが判り難い、ということがあげられます。3つ目は、すべての人に効く訳ではない、ということです。例えば、C型肝炎薬はほぼ全員に効果を示します。しかし、免疫チェックポイント阻害剤は、単独服用の場合、効果があるのは2〜3割の人だとされています。今後は、予め効果のある人や減薬や投与中止を判断するマーカーの開発や、個人個人の遺伝子型に合ったがん治療を行うオーダーメイド治療などの研究が進められるでしょう。免疫チェックポイント阻害剤とこれらが合わされば、足し算ではなく掛け算になると言われています。